こんにちは。ちょるちゃん夫婦です。
子どもの事故時に適切な応急手当ができるよう、私の住んでいる自治体が実施してる「新米パパ・ママ応急手当講習会」に参加してきましたので紹介します。
このブログでは、新米パパ・ママ応急手当講習会を受講した内容を紹介しています。また、講義で見た映像等に近い動画も紹介していますが、あくまでも一例ですので注意ください。
新米パパ・ママ応急手当講習会
地元自治体の消防局が、1歳未満のお子さんやお孫さんがいらっしゃる方、出産のご予定のある方、お仕事で乳児と接する機会のある方などを対象とした「新米パパ・ママ応急手当講習会」を毎月実施しています。
時間は1時間程度で、参加料は無料です。
実際に赤ちゃんの人形を使用して胸部圧迫練習やのどに異物を詰まらせた際の対処法を教えてくれます。
皆様の自治体でもやっていると思うので、ぜひ消防局nホームページを探してみて下さい。
【講習会の様子】
【使用した人形】
子どもに多い事故
今回受講した講義で、最近119番通報が多かったケースを紹介してくれました。
抱っこ紐の横からすり抜け落下
新生児の場合が多いそうで、ベビーカーを畳んだり傘を持ったりして、両手がふさがった状態の際に起きることがあるそうです。
「抱っこ紐がきつそう」と思い、紐を緩めているのが原因のようです。
地面に頭から落ちた場合、「頭部内出血」や「頭蓋骨骨折」等になります。
どちらも見た目ではわからないので、下記のような症状がある場合はすぐ救急車を呼んでください。
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意識がはっきりしない
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元気がない
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顔色が悪い
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嘔吐する
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痙攣する
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ミルクの飲みが悪い
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呼吸が苦しそう
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機嫌が悪い
普段の様子との違いを確認してね。
火傷
子どもが立ち上がる際に、色々なところにつかまって立とうとします。
- 電気ケトルのコードをつかみひっくり返して火傷
- ストーブの棚につかまり立ちして火傷
子どもは見たものが危ないものかどうかわからず手を伸ばしたりします。
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ホットの蒸気による火傷
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スマホの充電器で遊んで電気火傷
火傷には3段階の火傷があります。
- 赤くなる
- 水ぶくれができる
- 皮膚が黄色若しくは黒くなる
水ぶくれができたらすぐ病院に連れていってください。
火傷したら熱が皮膚に浸透していくから最低20分は水で冷やしてね。
異物飲み込み
子どもは何でも口に入れようとする時期があります。
口の大きさと喉の大きさが異なるため、口に入っても喉で引っ掛かります。
講義で習った例では、「ボタン電池」の場合でした。
ボタン電池は肉を溶かす作用があるので、喉に引っかかると喉の肉が溶けてしまうそうです。
電池を飲み込んだ場合はすぐに病院に連れて行ってください。
特に小さい子は飲み込む力と吐き出す力が弱いため、喉に詰まりやすいのが特徴です。
対処法は「背部叩打法(はいぶこうだほう)+腹部突き上げ法」と「ハイムリック法」があります。
0歳までは「背部叩打法+腹部突き上げ法」で1歳以上は「ハイムリック法」が有効のようです。
背部叩打法(はいぶこうだほう)+腹部突き上げ法
背部叩打法は腹部突き上げ法と交互に行います。
下記の動画を参考にして下さい。
ハイムリック法
1歳以上はハイムリック法を行うと良いそうです。
下記の動画は幼児用ではありませんが、原理は同じです。
上記の対応は、あくまでも「意識があるうち」に実施する対策であることを忘れないでください。
意識がない場合は、次に紹介する「胸部圧迫(心臓マッサージ)」を行ってね!
窒息
喉に物が詰まって、完全に呼吸ができない場合を窒息と言います。
または、お風呂場でおぼれたりして、呼吸が止まる場合も窒息です。
このような場合は早急に胸部圧迫が必要です。
窒息までの様子を紹介します。
呼吸が止まるとそれに遅れて心臓が止まります。
それからおよそ3分ほどで脳の細胞が死んでいきます。
呼吸が無い場合でも血液を脳に送り続けることが大切です。
喉に物が詰まった状態でも呼吸が止まり意識がない場合は、喉の物をとることを辞め、すぐに119番通報して、胸部圧迫を開始してください。
私たちが受講した講義では、人工呼吸はやらなくて良いって習ったよ。
人工呼吸は素人では難く、それに時間使わず、胸部圧迫に専念する方が良いそうです。
痙攣
事故では、ありませんが、子どもは痙攣をおこす場合があるそうです。
6ヶ月から5歳までに多いとされているのが「熱性痙攣」です。
熱が上がる時に多い痙攣で、初めて痙攣をおこした場合は119番通報してください。
【熱性痙攣の様子】
【対処法はこちらです】
また、痙攣と言っても、震えるだけが痙攣ではなく、下記の症状の場合もあるそうです。
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一点凝視
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眼球上転
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脱力
AED
最近街中等で見かけるAEDですが、AEDには「子ども用」と「大人用」があります。
しかし、子どもには「大人用」を使用することが可能とのことです。
なお、大人には「子ども用」は電圧が低いため使用できませんので注意してください。
AEDマップというものがあり、周辺のAEDを検索することができます。
乳幼児へのAED使用方法を下記で紹介しています。
最後に
子どもはいつ事故に合うかわかりません。
自宅内の事故としてはお風呂等による窒息の事故が80%以上を占めているそうです。
大人がしっかり事故が無い環境を作ることが大切です。
今回、講義を受講したすべてを紹介はできませんでしたので、皆さんも是非受講することをお勧めします。
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