戸建て住宅を買う時に注意すること9選

雑談
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こんにちは。バツイチバフェットです。

僕は1級建築士として、多くの戸建て住宅を設計といくつかのリフォームに携わってきました。

本日は、注文住宅を建設する際に注意した方が良いこと9選を紹介します。

打合せでも説明しない「本当に細かなこと」も紹介しますね。

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床の目地方向

一般的な住宅を施工する場合、床板をすべて施工してから、壁を立ち上げていく場合が多いのでその階すべて同じ方向の目地になります。

床板の目地は、一般的に玄関の上がり框の平行になるよう目地を設定することがほとんどなのですが、最近の住宅では、LDKが大空間で縦長な空間であることが多いため、目地が与える影響は大きいのです。

特に、床の模様に特徴がある場合、適正に目地を配置しないとLDKが狭く感じることがあるので注意してください。

目地の方向は設計士さんに確認したほうが良さそうね。

コンセントの位置

コンセントは実際に生活しないと実際に欲しい場所は分からないことが多いです。

生活のスタイルや使用する家電も人それぞれなので、僕もよくお客様の家に顔を出すと「ここにもコンセントが欲しかった」とご指摘いただくことがありました。

コンセントの位置はそこに住む家族で本気で考えた方が良いと思います。

僕がコンセントの位置を設計する際に気を付けておくことを紹介します。

  1. LDK以外の寝室は一部屋辺り3カ所以上あると良い
  2. 納戸などの人が中に出入りする収納には出入口付近に1カ所あった方が良い
  3. 廊下には掃除機やルンバの待機場所などのため1カ所程度あったほうが良い
  4. 洗面所はヒーターや乾燥機など、将来便利家電が発売される可能性があるため、ものを置かない場所に1カ所あると良い
  5. 玄関付近で使用する便利家電が発売する可能性があるため、ものを置かない場所に1カ所あると良い

家電は充電式が増えてきてるので、一概に言えませんが…。

コンセントの増加は価格に大きく影響しないことが多いので、少し多くても良いと僕は思います。

スイッチ連動型コンセント

照明スタンドを置くところのコンセントを離れたところからスイッチ操作できるようにすると便利です。

具体的には、コンセント内部の電源の入り切りを、壁のスイッチで操作できるように配線する感じです。

コンセントに「スタンド専用」などと書かれたシールを貼ると間違えなくて良いですよ。

スイッチの高さ

数年前から「ユニバーサルデザイン」として、子供や高齢者でもスイッチを操作しやすくするため、スイッチの高さを床から90cmのところに配置するのが流行った時代がありました。

個人的には、家具の配置の邪魔をしたりとデメリットの方が多いのでお勧すすめしません。

通常の高さである「床からスイッチの中心が1m25cm」で良いと思います。

クローゼットや収納の奥行

各部屋に配置されるクローゼットは多少奥行があっても使いやすさは変わりませんが、廊下にある間口が1m程度の収納は、奥行が深すぎると使いづらいです。

洋服をかける場合でも奥行50cmもあれば入るので、それ以下にすることがおすすめです。

間口が狭ければ狭いほど、奥行は浅くしないと使いづらいので注意してください。

壁に釘やビスを打てるような補強

通常の壁は石膏ボードでできています。

これは、石膏を固めたものなので、釘やビスを刺しても強度が出ません。

将来、テレビを壁かけにしたり手すりを設置したいと思う場所には、設計士さんに「補強をしておいてください」と伝えましょう。

具体的には、石膏ボードの裏にべニア板を設置します。そうすることで、釘やビスを刺すことができるようになります。

ピアノ等重い家具を置く場合は床に根太を増やす補強をする方が良いので、設計士に相談しましょう。

水平部分の仕上げ

カウンターや間接照明等様々なところに「水平な部分」が存在します。

水平な部分には埃がたまりやすいので、水拭きができるように「壁紙以外のもの(例えば板等)」にしてください。

壁紙は紙でできているものがほとんどです。

水拭きしすぎると傷んだり汚れたりするので、水拭きには適しません。

特に「天井付近の間接照明」には水平部分が多くあるので注意して下さい。

僕は、そういった部分いは、「余った床板」を使ってコストを下げていました。

テレビアンテナ

昔はテレビアンテナが台風で飛ばされたりすることが多かったようです。

最近では、壁に取り付けるテレビアンテナが出てきたことで、外見的にもオシャレになってきました。

それでも、洋風のお家の場合壁に付いているテレビアンテナが外観を邪魔する場合もあると思います。

その場合は、天井裏(小屋浦)の中にテレビアンテナを設置することを検討してください。

電波が弱くない場合は、天井裏に設置しても十分テレビは映ります。

設計士に相談してみてください。

ただし、実際に施工する場合は、建物の外観が出来上がった状態で、一度電波の入り方を検査してもらってから施工してくださいね。

注文住宅で要望をいう際の注意点

打合せする際に、「こうしてほしい」や「ああしてほしい」と色々要望を言われる方が言いうのですが、その際によく伝え漏れる部分があります。

それは、「今の家で満足している部分」です。

当たり前すぎて、意識していないのかもしれませんが、新しい家にそれがあるとは限りません。

今の家に無いものや新しい要望だけでなく、今の家で気に入っている部分も伝えるのを忘れないでください。

最後に

ほとんどの方は、家を建てるのは人生で一度きりです。

設計士は人生でたくさんの家を建てます。

でも、設計士は一度にたくさんの物件を設計していることが多いので、1つの家に集中し続けることはありません。

なので、家を建てる際には、実際に建てた経験のある知人、友人に「失敗したこと」について聞いてみるのがおすすめです。

人は、「あって当たり前なこと」は意識していないけど、「なくて困ること」はすぐに出てくると思いますよ。

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